第一子が産まれた時から、僕がずっと気になっていたこと。
それは歯科矯正。
僕には歯科矯正の経験がなく、若い頃から少々出っ歯気味なのを気にしていたのもあって、子どもの歯並びについてはずっと気がかりでした。
長男は来年から中学生で、ほとんど全ての歯が永久歯に生え変わり完了。
見たところ問題はなく、噛み合わせも大丈夫そう。
次女は4歳なので今後どうなるかまだわからないけど、今のところ歯並びは問題なし。
問題は長女。
長女は身長も低いが顔も人一倍小さく、顎もめちゃくちゃ小さい。
ベストキッズに参加したのは長女が4歳の時で、事務所に所属して活動し始めたのは6歳くらいの頃。
ランウェイを歩いた時にはグレープフルーツ大のまん丸顔だった長女が、小学校に上がったあたりから多少面長になり始め、歯もポロポロと抜け変わり、少しずつ永久歯が顔を覗かせるようになりました。
「このままいくと歯並びちょっとヤバいかも…」と僕が本格的に矯正について調べ始めたのがこの頃。
そして色んな歯科矯正の先生に診てもらった結果、今はガッツリ矯正しています。
今回はそんな歯科矯正について書きます。
ただ、僕は歯医者さんではないので、歯並びや矯正について専門的な内容を書くことはできない。
なので、この記事ではあくまで「子どもがキッズモデル活動をする上で歯科矯正しても大丈夫?」という親の視点と実際の経験から書きます。
【この記事の対象】
- 今まさに歯科矯正させようか悩んでいる、キッズモデル保護者の方
- キッズ活動する上で歯科矯正が問題にならないか気になる親御さん
「うちの子もキッズモデルなんだけど、歯を矯正した方がいいのかな…でも矯正ってオーディションに支障出ないかな…」などと気になっている親御さんには参考にしていただけると思います。
キッズモデルって歯並びとか重要?
結論から言うと、案件によっては重要視されることがあると思います。
たまに、オーディションの募集条件で「歯抜けの有無」や「現在の歯並び」について確認を求められることがあるからです(主に食品系の広告やCM)。
食品のCMの場合は食べる時にどうしても口元が映ってしまうので、歯並びや歯抜けの有無はやはり重要なんでしょうね。
歯並びの良さが直接オーディションの合否に影響するかどうかまでは分かりませんが、モデルさんの歯並びは綺麗な方がいいですよね。
また、歯抜けの場合は「仮歯対応の可否」まで聞かれることがあります。
歯の抜け変わる時期に差し掛かっているのなら、早めに検討した方が良いでしょう。
費用ですが、仮歯は矯正と同じで保険適用外なのでご注意を。
一時期抜けまくっていた長女の歯、最近はようやく落ち着いてきました。
僕が子どもの頃は、抜けた乳歯を屋根上や床下に投げ込んだものですが、最近は全部保存できるようなケースが安く売ってます。
考えてみたら乳歯も1本1本が世界に2つとないものなので、へその緒みたいに保存しておくといいかも。
写真も入れれば立派な記念品になりますしね。
ちなみに僕は友人の出産祝いにこれを贈って、大層喜ばれました。
矯正器具つけたらキッズ活動に影響ある?
歯抜けの場合は仮歯で対応できます。
でも、歯科矯正の器具はそうはいきません。
最近は目立たない矯正器具もあるらしいですが、歯の前面に装着するよくあるタイプはどうやっても誤魔化せない。
これを装着していると時代設定の古い時代劇はもちろん、昭和の高度経済成長期くらいの設定でも不自然になります。
実際にオーディションの場で監督さんから「撮影中は矯正器具を外せますか?」と確認されたこともありました。
もちろん、矯正医に頼めば一時的に外してもらうことはできます。
しかし、装着し直すのに無料というわけにはいきません。
長女が通っている歯科矯正に確認したところ、「痛みなどが原因で付け直すのではなく、撮影などの事情で外して付け直す場合には○万円かかります」と言われました。
ということは、現実問題としてギャラが装着費用を下回る案件は完全に赤字になります。
「とにかく実績をつけるため」と割り切るのなら良いですが、通常、ギャラには交通費なども含まれる(宿泊を伴う場合は別途出ることが多い)ので、赤字覚悟で応募するかどうか悩ましいところ。
とはいえ、長女の場合、ギャラの額どうこうより今は少しでも実績を積ませたいと思っているので、基本的に僕はあまり金額を気にせずエントリーしまくっています。
お金のことを気にするのはもっと色々経験した後かな、と。
やるとしたらいつ頃からやるべき?
個人差があるので一概には言えませんが、長女の場合だと半分以上の歯が永久歯に変わったくらいの時期に始めました。
レントゲン検査の結果、「顎が小さすぎてこのままだと永久歯が収まりきらず、互い違いに生えてくるのがほぼ確定」と診断されたので、あまりこちらのタイミングを考えている余裕もなく、専門医の「◯歳の誕生日くらいからがいいと思う」という判断に従いました。
もちろん大きくなってからでも矯正は可能ですが、成長して顎の大きさがある程度定まってしまうと、歯を抜かずに矯正することが基本的に難しくなるみたいです。
考えてみれば当たり前ですが、抜歯しての矯正は、綺麗な歯並びと引き換えに永久歯の総本数が減ってしまいます。
早めに矯正してアゴを広げてもらうか、少し歯の総数が減っても大きくなるまで待つか、この辺も判断が難しいところです。
ちなみに、矯正を始めた最初の頃は、寝る時にマウスピースをつけるだけでした。
つけ始めは多少痛がることもありましたが、これはすぐに慣れて熟睡。
このマウスピースは、月に一回医院へ行って顎の具合を見ながら調整する程度で、日常生活に特に負担はなかったです。
そして、ある程度アゴの大きさが広がってきたら、矯正器具をがっちり装着することになります。
これは一旦つけたら数年は装着することになると思うので、継続中の仕事があるキッズモデルさんは、矯正器具をつける前の段階で一度事務所の担当者の方に相談されると良いと思います。
矯正器具つけている時に気をつけることは?
ちょっと想像してみて下さい。
口の中に複雑な矯正器具が付いたら、大人でも歯磨きはしんどくなりますよね。
はい、子どもはもっとしんどいです。
食べかすが口の中に残りやすくなり、子どもが自分だけで完璧に歯磨きするのはかなり難しく、というかほぼ無理になります。
なので、親による最後の仕上げが欠かせません。
正直、幼児を過ぎてるのに親が仕上げするのはどうかと思うのですが、矯正期間中はしょうがない。
もし虫歯ができてしまうと、場合によっては矯正を一旦中断して治療する必要性が出てきて、結果として矯正期間は長引きます。
面倒でも毎回ちゃんとチェックして、しっかり磨けているか確認してあげるのがベストでしょう。
それと気をつけなきゃいけないことがもう一つ。
お子さんによっては、口の中で舌を使って歯を押したり、指で押したり、爪を噛んだりする癖のある子もいますよね。
何気ない癖でも、実はこれらが歯並びに影響することもあるのだそうです。
実際に長女は「無意識に舌と指で歯を押す癖がありますね。歯並びに悪い影響を与えてしまうので、普段から注意深く見守ってやめさせて下さい」と矯正医に指摘されました。
これらの癖を直さないと、せっかくお金と時間をかけて矯正しても台無しになってしまいます。
特に指を咥えたり爪を噛む癖は、見た目にも早いうちに直した方が良いでしょう。
爪噛み対策には、こういう便利グッズもあるようです。→ 爪噛み防止の苦ぁーいマニキュア「かむピタ」
矯正器具装着後のオーディション通過率は?
長女が歯科矯正器具をつけてから、約半年。
あくまで長女の場合ですが、いくつかのオーディションの最終審査には残ったものの、最終的に全ての選考から漏れています。
装着してからとれた仕事は、なんと0件。
不採用の理由なんて教えてもらえないので、原因が歯科矯正器具にあるのか、単純に演技力など他にあるのかは分かりません。
いずれにせよ、書面審査を含めて歯科矯正後にオーディション通過率が目に見えてガクンと下がったことは確かです。
現実は厳しいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人の第一印象は顔、そして顔の中でも口元は目の次に重要視されていると言われる部分です。
綺麗な歯並びは一生モノなので、親としては我が子の歯並びを何とかしてあげたいところですが、キッズモデル活動をしているのなら矯正する時期はよく考えた方が良いと思います。
本当にオーディション審査に全然通らなくなりますからね。
もちろん、仮に何らかの選考に残れても、ドラマやシリーズものなど長めの撮影になる場合は、おそらく矯正器具をつけたままというのは難しいでしょう。
長女はもう矯正器具をつけ始めちゃったし、お金をかけて始めた以上、今更「やっぱもう矯正は辞めた」というわけにもいきません。
2〜3年はこんな状態が続くのかなぁと思うと残念ですが、将来のことを考えるとこのままできる範囲でキッズ活動を継続していこうと思います。
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