子育て 学習 雑感

子どもに自分から勉強させるにはどうすればいい?

子どもに自分から勉強させるにはどうすればいいか、どうしたら習慣化できるのか、悩んでいる親御さんは多いと思う。

うちの場合だが、長男は普段、僕が選んだ小学生向けの簡単なテキストやドリルを「一日これくらい」と決めてやっているだけ。
全部で何ページあるから、一日何ページやれば終わっちゃうね、終わったら2回目をやろう、一度やってるから2回目は簡単だぞ、なんて調子に乗せながら。

毎日少しずつでいいから、嫌にならない程度に続けさせる。
そして、本人の中で何とか一日のノルマが出来たら、次に一週間のサイクルを覚えてもらう。
特にかかる時間は考慮せず、繰り返しやることによって「早く、簡単に終わる」ことの達成感を本人に覚えさせる。
もう飽きたなと感じたら、ちょっと難しいテキストにも挑戦。

一通り終わったら、長男の好きなゲームを一時間くらい遊ばせる。
僕の時間に余裕があれば、一緒になって遊ぶ。
鼻先に人参をぶら下げるような感じだが、頭を使った後はゲームで頭空っぽにでもなった方が単純に次へのやる気が継続するような気がする。

たったこれだけのことで、長男は自分から勉強する習慣が身に付いた。
ゲームをしたいから勉強する、みたいな一面も当然あると思うが、ほっといても漢検や算数の勉強をするようになり、理科や社会の本を図書館で自分から借りてきて読むようになった。
こないだふと「どんな本を読んでるんだ?」と見てみたら、「ジェネリック薬品のヒミツ」「薬物依存について」というような題名の本で、僕ら夫婦はちょっとビックリ。
ジェネリックの方は漫画だったけど、薬物依存の方は普通に文字と写真の本。
薬物依存の本て、それ面白いの?と聞くと「うん、面白いよ。パパも読む?」とおススメまで。
で、本人は自分でそれを夏休みの読書感想文の題材にしていた。
ちなみに僕は長男と薬について何か話したことは過去一度もない。

僕は専門家ではないのでハッキリしたことはあまり言えないけど、要はキッカケと入り方ではないかと思う。
勉強=つまらないこと、苦しいこと、やりたくないというイメージがついてしまうと、子供はもうそれだけで嫌がる。
勉強という、その言葉自体が何だか苦しくて嫌なものになる。
だから僕は子供に対して「勉強」という言葉さえ、出来るだけ使わない。

実際、僕がそうだった。
小学三年生の時、親から「勉強しろ。これをやれ」と言われて物凄く分厚い参考書を渡された(確か「自由自在」とか、そんな名前だったと記憶している)。
内容は当時の僕が1人でやるにはあまりに難解で、内容を理解して解くどころか、どこが分からないのかさえ分からない始末。
頑張ろうにも分厚すぎてやる気が起きない。
親に聞いても、その参考書の算数は難しすぎて当然詳しくは教えてもらえない。
必然的に僕は暗礁に乗り上げ、勉強すること自体をストレスに感じるようになった。

僕の親からしたら、買って渡した時点で任務完了だったのだろう。
でも、子供の僕からしたら、渡されたこれをどうすればいいの?状態だった。
読んですぐ分かるほど頭良くないし、聞く人もいないし、どうすればいいのと途方に暮れた。

そういった自分の30年以上前の経験(古!)から思うに、子供に自分から学習する習慣をつけさせるには、
・最初は一緒になって考えてあげたりして、丁寧に導くこと
・めちゃくちゃ簡単なことを繰り返しやらせて、単純に「できるようになる」ことの楽しさを覚えさせること
が大切なのではないかと漠然と思ってきた。
なので、僕は教師でも塾の先生でもないけど、自分の息子にはその辺を丁寧に接してあげようと常々考えていて、実践したら結構うまくいっている。

夕飯前に粛々と勉強している長男。

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