シアトル父子ツアー

【FJK】シアトル父子ツアー05(3日目朝、サンデーマーケットへ)

3日目の朝。

前の日の夜が遅かったので、この日はゆっくりとスタート。

 

まずは宿泊先から、フリーモントサンデーマーケットへ向かう。

そこで朝食をとって、その後にセーフコ・フィールドに行って本場のメジャー観戦というのが今日の予定。

野球に詳しくはない僕でも、本場の野球場でマリナーズvsメッツを観戦できるというのは本当に楽しみ!

 

…なのだが、昨晩「お前は一体パパとシアトルに何しに来たの?」と息子に怒ってしまったので、何となく息子との間に流れる空気が気まずい。

こちらが黙っていると、怒りが継続しているのかと思うのか、息子も話しかけてこない。

そうだ、ここで父親の私が気持ちを入れ替えないと息子だって暗くなってしまう。

普通に話しかけて、今日これからを一緒に楽しもう!

 

サンデーマーケットへ向かう途中、ガスワークパークという公園を通る。

ここは昔使われていたガス工場が、そのまま残っている公園。

ジブリ映画に出てくるような建物。

アメリカの歴史を感じられるような建物があって、何ともいい雰囲気。

あいにくこの日は曇っていたけど、湖越しにシアトルの街を見ることもできて、とても素敵な公園でした。

シアトルの都市部を一望できる。

そして、サンデーマーケットへ。

…入り口…なのだが…

喜び勇んで到着したものの、着いた時間が少し早かったのか、まだあんまりお店が開いてない。
とはいえ、朝ご飯を何も食べずにここまで歩いてきたので、さすがに僕らのお腹はペッコペコ。

野球場までは我慢できそうにない。

いくつか開いてるお店の中から、息子と一緒に選んで食べよう。

 

色々なお店があるけど、まずは息子の希望を聞いてみる。

息子「う~ん… 別に…

僕「お腹空いてないの?」

息子「いや、空いてはいるよ

僕「じゃあ、ここではあんまり食べたいものがない?」

息子「いや、そういうわけじゃない

こんな要領で、全然自分の意見を言わない。

どうしたいんだこの子は。

段々イライラしてくる僕。

僕「じゃあ、パパはピザを買って食べるから半分こしよう」

息子「うん

そうやって、とりあえず焼き立ての1/4ピザ(7$くらいだった)を買って分けると、ありがとうもいただきますも言わずにモシャモシャ食べ始める。

「焼き立てで美味しいね!」とか、そういう言葉を期待しても、何も出てこない。

僕「クラムチャウダーが美味しそうだよ、一緒に食べよう」

息子「うん

12$くらいの、具沢山で美味しそうなクラムチャウダーを買う。

一口食べると、こりゃものすごく美味しい!

僕「これ美味しいよ、熱いから気をつけてフーフーしながら食べてみて。…はい、気をつけて、熱いからね」

息子「うん。    …熱ッ!

クラムチャウダーを放り投げるように返す息子。

熱々のクラムチャウダーを手にべっとり浴びる僕。

息子「…ごめん、熱かったから

僕「…だから気をつけろと言っただろう。見てよ、パパ火傷したよ」

 

わざとじゃないのは分かる。

でも何だろう、この苛立ち。

どうしてこの子はいつもこうなのか。

今までこういうことが過去に何回も…

いかん、また怒りが溜まってきた。

「もういい、熱くて飲めないならパパが一人で飲む」

あーあ、また雰囲気が悪くなっちゃった。

朝からこんな調子だと先が思いやられる…。

 

何とも言えぬ空気が流れるこの状況を、同行したパパが写真に収めていてくれた。

これである。

不機嫌全開。

モザイクで細かい表情は分からないと思うが、何となく雰囲気が悪く、息子と僕の間に微妙な距離があるのをお分かりいただけるだろうか?

今こうやって見てみると「息子には何もあげずに、自分一人だけで食べてる親父」みたいに見えるな。

まあ、事実だけ並べれば、実際その通りかもしれない。

そして、「クラムチャウダーぶっかけられたくらいで怒るなよ、わざとじゃないんだし」とも思う、今振り返ってみるとだが。

我ながら大人げないな、と。

 

思えば、もっと小さい頃、保育園の頃の息子はもっと自分の主張をストレートに伝えてくれた気がする。

「あれがいい」「これ食べたい」「あっちのがいいよ」「これはやだ」

こんな感じで、自分の意見をそのまま言ってくれていた。

それがここにきて何も自分の意見を言わないのは、小学生になってちょっと大きくなったからか、異国の地で緊張しているのか、父親と2人だけで気まずくなっているのか、単に疲れているのか、昨夜怒られたからなのか。

もっと大きくなって、例えば中学生や高校生になったら「親父と話すことなんて別にねぇよ」ってなるのは分かるけど、7歳じゃまだ早いよねぇ…。

やっぱ昨夜怒っちゃったのが響いているんだろうか…。

 

こんな気まずい状態のまま、僕らは次の目的地であるセーフコ・フィールドへ向かうのであった…。

続きます。

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