算数専用のタブレット教材RISU。
全体の概要については最初の記事で紹介したので、今回は実際に子どもが使ってみてどうだったのかを更に詳しく書いていきます。
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【算数】小学生と保育園児がRISUタブレットを体験【レビュー】
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二番手は長女。
まずはその特性についてご紹介します。
- 小学3年生。学校の宿題以外は普段ほぼ勉強しない。放っておくと宿題もしない。
- 算数は苦手。九九も図形も時計も意味が分からない。
- 兄妹で唯一のタブレット教材経験者(チャレンジタッチ)。3人の中で自分だけが持っているという優越感があるのか、サボらずにやっている。
- 兄と違い、ゲームは全くしない。工作やお絵描き、習い事(バレエ、カポエイラ)に夢中。
親から見ても少々変わった子なので、ケースとしてはどうなのか…。
とにかく「算数に興味がなく、ゆえに学校の進度に全くついていけてない」という子なので、そんなお子さんがいらっしゃる方はご参考までに。
入っていたもの
RISUの教材として送られてきたのは、以下の内容です。
- タブレット(カバー付き)
- タッチペン(2本)
- 充電器
- MicroUSBケーブル(2本)
- RISUの簡単な説明や特典などが書いてある冊子数枚
はい、兄に送られてきた内容と完全に同じです。
考えてみたらRISU算数は「無学年制」なので、学年によって内容物が変わることはないんですね。
操作性
最初の記事で書いたように、電源を入れてまずやるのは実力テスト。
他社のタブレット教材(チャレンジタッチ)に慣れた長女にとって、RISUの操作性はどうなのか。
チャレンジタッチに付属するタッチペンとは太さから感度からかなり違うらしく、最初は戸惑ったようです。
「先っぽが何かフワフワしてる」とのこと。
使っているうちに少しずつ慣れたようですが…。
一つ気になったのが、タッチペンの先っぽの素材。
確かにフワフワしていて、耐久性に少し不安を覚えるかもしれません。
実際、長女は2本あるうちの1本のタッチペンの先を破損してしまいました。
普段のクレヨンや色鉛筆でのお絵描きで、強い筆圧でゴリゴリ描くのに慣れているせいか、なかなかRISUのタッチペンは加減が難しいのでしょう。
この辺は保護者が最初に注意して見守ってあげる必要がありそうです。
ポイント
他社のタブレット教材に慣れている子でも、使っているうちに慣れる。お絵描き好きな子はタッチペンの筆圧に注意!
問題をやらせてみた感じ
チャレンジタッチはサボらずに続けている長女。
RISUは算数以外の教科はできないし、チャレンジタッチのようにちょっとした息抜きのゲームもないので、彼女にとってどうなのか。
結論から言うと、やるにはやるけどチャレンジタッチほど自分から進んでやることはない、といった感じでした。
おそらく性格的な問題なのですが、長女は色んなものにたくさん興味を持つところがある一方で、一旦ロックオンするとそれだけに集中してしまうタイプ。
チャレンジタッチで既にタブレットのお勉強はやっているのに、なぜ算数だけこれもやらなければならないの?という気持ちがあったようです。
本人の意見を聞いてみましょう。
RISUの問題に正解すると嬉しい。でもチャレンジタッチで正解しても嬉しい。算数だけが嬉しいんじゃないよ、できるようになったら何でも嬉しいよ。あと、RISUはずっと算数だから、算数苦手な私はやってるうちに他の教科もついやりたくなっちゃうんだ。
…だそうです。
うまく使い分けられれば良いのですが、RISUと他の教材を併用する場合、「なぜ算数はRISUで別に学習するのか」ということをしっかり説明してあげた方が良さそうです。
RISUをやるのは算数をもっと好きになるためだよ、一緒に頑張ろうね、と。
ポイント
他社のタブレット教材と併用するのなら、理由と目的をしっかり説明してあげよう。
実力テストの結果は?
チャレンジタッチで掛け算や割り算、時計の読み方など一通り学習したはずの長女。
「ある程度基本的な問題はできるようになっているだろう」と思ってみていたら、これが甘かった。
問題を読みながら何やら果物の絵を描き始めたので「どうした?」と聞いたら「割り算のやり方を忘れちゃったから描いてるの」とのこと。
チャレンジタッチであれほどやったのに忘れちゃってたか…とガックリ。
当然、解答は間違えまくったのですが、その後もしばらく同様の問題は続き、実力テストが終わったのは数十分が経ってからのこと。
どうも低学年の基本的な問題で間違えても、すぐに「はいそこまで!実力テスト終了」とはならないようです。
基本的な問題を幅広くやらせてみて、その上で本人のレベルと必要なポイントを判定するのでしょう。
慣れない操作で入力ミスをしないように気をつけて、あとは落ち着いてやるのが良いようです。
ポイント
算数苦手な子でも、実力テストにビビらず落ち着いて取り組もう。
始めて1ヶ月後
ある時はRISU、ある時はチャレンジタッチ、と日によって2つを使い分けていた長女。
算数は苦手、と自分で認識しているからか、長男ほどマメに取り組んでいるようには見えませんでしたが、僕が「一緒にRISUやろうか」と声をかけたり、「最近算数はどう?」と聞いたりすると、長女のモチベーションは高まるようです。
「パパ、満点とれたよ!」と嬉しそうに僕にタブレット画面を見せてくれますし、僕に褒められて更にやる気UPの好循環が続いていました。
…ところがある日、RISUのサポートからこんなメールが。
「そういえば最近、RISUの結果を見せにこないなぁ」なんて思っていたら、単純にやっていなかったことが発覚。
やっぱり既に苦手意識を持っている子の場合、しっかりと習慣化するまでは保護者の伴走と見守りが必要なんだと痛感しました。
そこを疎かにしてしまうと、途端に赤信号が灯ります。
「声かけ」→「見守る」→「褒める」のサイクルをうまく回していくことが大切です。
ポイント
放置はダメ!特に算数が苦手な子なら、しっかり見守って結果を必ず褒めるようにしよう。
2ヶ月が経過
やったりやらなかったりと、RISUの取り組みにムラがあった長女。
それでも2ヶ月が経つ頃にはそれなりにRISUを習慣化できたようです。
景品にはさほど興味を示していませんでしたが、ポイントはしっかり貯まっていました。
6500ポイントでシャープペンシルと交換です。
長男と違って、景品が欲しくて取り組んでいた感じではないのですが、それでも自分の勉強の成果が形になって送られると嬉しそう。
自分の持っているペンの中でも特別な1本になったようです。
特にご褒美の景品を欲しがるタイプの子でなくても、自分の頑張りが報われて形になるとやっぱり喜びます。
こういう良い思いをちょっとずつ積み重ねて、習慣化させていきたいものです。
ポイント
算数苦手な子でも、続けていればポイントは貯まっていく。うまく声かけして継続させよう。
RISUをやって変化はあった?
当初、算数の苦手意識をなかなか払拭できず、RISUよりチャレンジタッチを選びがちだった長女。
それでも、2ヶ月以上たった頃、ある一つの変化が出てきました。
なんと、今まで絶対にやろうとしなかった算数検定のテキスト(長男のお下がり)に取り組むようになりました!
「苦手な算数の問題が解けるようになってきた」ということの喜びが、自分でも実感できているようです。
3年生なのに10級からのスタートですが、RISUの特徴にあるように、算数は学年ではなく積み重ね。
今から少しずつ遅れを取り戻し、中学生になるまでに算数を好きになってくれると良いなぁと思います。
ポイント
続けていれば、必ず力はつく。定着したら、次のステップと目標に算数検定を取り入れよう。
まとめ
算数が苦手で、自分でもそれを自覚していた長女。
チャレンジタッチと違い、算数オンリーのRISUに最初は苦手なイメージを持っていたようです。
実際、3人の中で習慣化して継続させるのに一番時間がかかりました。
僕も一緒に根気よく取り組むことで、少しずつRISUとの距離を縮めていって、何とか「問題解けると楽しいな」というところまではいけましたが、更に「算数が好き、得意!」にするのであれば、引き続き目は離せません。
いくらRISUが良問ぞろいの良い教材でも、苦手意識を持っている子をすぐに得意に変えてくれるような魔法のタブレットではないので、放置は禁物ですね。
ただ、学校のテストの点数は80点台も増えてきて、実際に力はついてきているようなので、これからもしっかり見守っていくことにします。
続けることが何より大切ですからね。
子どもの算数の苦手意識を少しでもなくしてあげたい、という保護者のあなた。
親子で一緒にRISUに挑戦して、我が子が得意になるまでサポートしていきましょう!