親子留学

【親子留学24】ドゥマゲテ(アポ島へ行ってみよう)【フィリピン】

留学生活が始まって、最初の日曜日。

すっかり体調が良くなり、じっとしていられなくなった長女を連れて、僕ら家族が向かったのはアポ島という島だ。

 

アポ島。

事前に妻から話だけは聞いていた。

何でも、ウミガメと一緒に泳げるとのこと。

見られるだけじゃないよ?一緒に泳げるんだよ?沖縄でも小笠原でも、一緒に泳いではいないでしょ?絶対に行くべき!」と妻に強烈にプレゼンされた。

 

しかし、聞けばアポ島までは小舟で一時間以上かかるらしい。

もちろん、小舟だから相当揺れるらしい。

というか、過去に船が沈没して亡くなった人もいるらしい。

 

…う~ん。

大丈夫かなぁ。

元気になったとはいえ、長女は病み上がりだ。

しかも、タイミング悪く、台風が近づいていて海が相当荒れている。

長男は船はおろか、タクシーやバスでもゲロるくらい乗り物酔いするぞ?

パパだって台風の小笠原丸で酷い船酔いした苦い思い出がある。

 

そんな心配もどこ吹く風、妻は僕から「じゃあ行ってみるか」という言葉を引き出すや否や、さっさと船の予約の手配をした。

前日の夜遅くなのに一体誰が予約受けてくれるんだ?と思ったら、同じ寮に留学しているナツキさんのツテで、ダイビングショップの五十嵐さんという方に頼めるという。

こういう時の妻の行動は本当に早い。

 

さて、翌日。

ダイビングショップのスタッフさんが、わざわざ僕らの滞在しているSPEAまで車で僕らをお迎えに来てくれた。

早速後ろに乗り込んで出発。

紹介してくれたナツキさんも一緒。

そして、シュノーケルセットを持参して、到着した僕らの目の前に登場した船。

船までが遠い…。

沖の方にうっすらと見える船。

そこまでは手漕ぎボートに乗って行くとのこと。


…えーと。

1歳の赤ん坊が一緒なんですが、大丈夫でしょうか。

死んじゃいませんか?

 

率直にそう感じ、ビビる僕と妻。

しかし、そんな僕らを尻目に、長男はザバザバと海に入り、小舟に乗り込んでいく。

いつもながら、こいつの行動力は誰に似たんだろう。

 

不安を覚えながら船に乗り込む我が家族。

やっぱりちょっと波が荒いなぁ、なんて感じながらスタートして20分も経っただろうか。

 

 

妻が逝った(ゲロった)

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