CHAPTERS CAFEを出たカール先生と僕は、SPEAに戻ることに。
帰り道ももちろん、トライシクル。
ここでも当然、インタビューだ。
…と、インタビューをしようとしていたら。
見知らぬ女性が2人乗ってきた。
そうだ、忘れていた。
トライシクルは乗り合いが基本。
僕がインタビューしてようと、他にお客さんがいればそんなのお構いなしでドライバーさんはお客さんを乗せるよね。
とはいえ、この状況でドライバーさんに話を聞くのはしんどいな、と思っていたら。
「何してる、その子たちにもインタビューするんだよ」とカール先生。
そうか、そりゃそうだ。
事前に決めたことだけをカチッとやるんじゃあ、Real Life Experienceじゃないよね。
という訳で、ドライバーさんだけでなく、このお2人にもインタビュー。
可愛らしい女性2人は、もう二度と会うこともないであろう僕に対して、喜んで色々応えてくれた。
お答えいただき、ありがとうございました!
…さあ、これで予定していたインタビューは終わった。
後は帰るだけだ。
と思ったら。
「まだだ。あれに乗ろう」とカール先生。
…そこにはPotPotと呼ばれる、トライシクルのチャリンコ版が。
おぉ、既にこっちに来て見たことはあったけど、いまいち乗る勇気がなかった人力版のヤツだ。
良い機会だから乗ってみよう。
そして、インタビューしてみた…のだけれど。
このドライバーさん、英語で話しかけても全く喋らない。
全身で大汗をかきながら、ひたすらチャリンコを漕いでいる。
あれ、喋らない人なのかな、と思っていると、カール先生が何やらビサヤ語で話しかけた。
すると、普通に返事を返すではないか。
…そうか。
多分だけど、彼は英語を話せない。
PotPotのドライバーは貧しい出身の人が多くて、学校にも行かれなかった人もいるらしい。
フィリピン人だからって皆が皆、英語を話せるわけじゃないのか。
というか、そもそも学校に行かれなかった人もいるんだよなぁ。
日本は僕らが子供の頃既に学校行くのは当たり前だったし、今は大学へ行くのも割と普通だ。
こうやって留学も出来る。
さっきのトライシクルのドライバーさん、そもそも日本へ行く飛行機代がないって言ってたなぁ。
日本は斜陽国家になって東南アジアが急速に発展している、っていっても…東南アジアに住む全員がそんな恩恵を受けられる訳じゃないんだよね。
こういう貧富の差って難しい問題だな…。
…そんなことを考えながら、僕らはSPEAに到着した。
せっかくなのでPotPotでも写真を一枚。
さあ、これから明日にかけてプレゼン資料を作らなくては!!
…そういえば、お土産のハンバーガーは。
長男と一緒に美味しくいただきました。