突然ですが、皆さんのお子さんは絵本が好きですか?
読んで読んで~、とせがまれますか?
うちの子ども達は、絵本の読み聞かせが大好きです。
いや、少し正確に言うと、長男は大好き「でした」。
小学校2年生の今は、もう自分で好きな本をガンガン読めるので、僕に「本を読んで」とは言わなくなってしまった。
国語辞典と漢字辞典を買ってあげたので、読めない漢字すら聞いてくることがなくなりつつある。
頼もしいけど、これはこれでちょっと寂しい。
長女はバリバリの絵本好きである。
お風呂から上がった後は、寝る前に絵本の読み聞かせタイムが始まる。
この絵本の読み聞かせ、正直言うと長男の頃は少々億劫に感じたこともあった。
仕事で疲れてるから早く寝かせてくれよ…というやつである。
その頃は、まだ子どもとの貴重な時間を自分自身で楽しめてなかったんだと思う。
当時、「もっとちゃんと読んであげなよ!」と妻に何度も怒られたのを覚えてる。
あの頃と今の僕はちょっと変わった。
読み聞かせを自分でも楽しめるようになったのだ。
とはいえ、自分も楽しめるようになるまでには、色々な試行錯誤があった。
具体的な方法(といっても大層なもんではない)はこうだ。
①登場人物ごとに全く声色を変える
男女はもちろん、老人から子どもまで全部声色を変えてみる。声優になりきる。
②外国の物語なら会話を思いっ切り外国人訛りの日本語か、完全に英語に変えてしまう
「ワタシィハ~」などと会話の部分だけ変える。「ムカァシィ、ムカシィ~」と冒頭から意味なく変えてしまうとまるで聞いてもらえなくなるので注意。
③シーンごとに喋るスピードや声量を大きく変えてみる
聞いてる子どもを飽きさせないよう、臨場感を大切に!
…とまあ、試行錯誤といっても、多分普通のパパママなら当たり前にやってることだなこりゃ。
でも、長男しかいなかった当時の僕、子育てパパ一年生の僕はそんな単純なことすら出来ていなかった。
ごめん、息子よ。
そんな僕だが、最近は「アドリブ読み聞かせ」に力を入れている。
長女はまだ字が読めず、僕の話を聞いているだけなので、それを良いことに僕の気分でストーリーを勝手にアレンジしてしまうのだ。
話の流れを変えたり、登場人物を変えたり、追加してみたり。
例えば、桃太郎なら…
「お婆さんは流れてくる大きな桃をとろうとしました。ところが、桃はお婆さんには重すぎて持ち上げられなかったので、お婆さんは桃をスルーして家に帰りました」
としてみたり、
「鬼退治に向かった桃太郎は船で鬼ヶ島に向かおうとしました。しかし、どこを探しても船は見当たりません。ふと気がつくと、浜辺でカメがいじめられています」
と変えて、途中から浦島太郎にすげ替えてみたり。
変化に気付いて「何か違うよ!」と指摘してきたら長女の勝ち、気付かずに聞き入ってたら僕の勝ちである(何の勝負か自分でも分からんけど)。
たまに収拾がつかなくなって「あっ!車が突っ込んできた!危なーい、ガシャーン!◯◯は死んでしまいました。車には気をつけようね。お終い」と強引に終わらせることもあるけど、そんな時は「終わりじゃないっ!」と長女に怒られる。
このアドリブ読み聞かせ、あんまり深く考えずに本当に思い付きだけで喋るのがコツ。
たまに自分でもビックリするくらい上手くいって、子どももストーリーが違うなと気付いているけど大喜びで聞いてくれて、2人で大爆笑となることもある。
そんな時は、読み終わった後に長女が眠りに入るのも早い。
絵本の読み聞かせ、子どもが親と一緒に楽しんでくれる期間は短いです。
大きくなったら、読んであげたくても聞いてもらえなくなります。
僕を含めた世のパパさんたち、この貴重な時間を一緒に楽しんじゃいましょう。