次女を連れて期日前投票に行ってきました。
僕と妻は選挙の時には必ず子どもを連れていく。
今回は投票日にどうしても外せない用事があったので、次女だけ連れて期日前投票をしたけど、基本的には家族全員で行く。
子ども達に「世の中にはこういう仕組みがあって、一人一人の国民が参加することで成り立っているんだ」ということを習慣として教えるためだ。
投票する時は、長男も長女も空気を読むのか、騒いだりすることなく、大人しく付いてくる。
子どもなりに「あ、今パパとママは大事なことをしているんだな」と感じとってくれているのだと思う。
去年、公職選挙法が改正されて選挙権が18歳からとなったので、長男は10年後には一票を投じることになる。
10年後っていったらそんなに遠い先の話じゃあない。
今から「行くのが当然なんだ」という意識を持たせることが大切だと思う。
大体、親が「選挙なんて興味ない」という顔をしていたら、子どもだって興味を持たないだろう。
事実、僕は小さい頃に自分の親が選挙に行く姿を一度も見たことがなかったし、自分には関係のないことだと思っていた。
なので、成人して自分が納税して家庭を持つようになるまで、選挙に行ったことはなかった。
毎回ちゃんと選挙に行かなきゃ、と思い始めたのは確か長男が生まれたことがキッカケだったように思う。
自分が人の親になってみて初めて分かったけど、この国は子どもに対して冷たくて、老人には異常に手厚い。
それは単純に老人からの票が一番多く集まるからだろうし、子どもには選挙権もなく、若い人達も選挙に行かないからだろう。
その結果が少子化と高齢化だ。
なるべくしてそうなっているんだと思う。
実際、今回の期日前投票も、投票所にいたのは僕ら夫婦以外全員が老人だった。
仕事してたら平日に期日前投票には行きにくいだろうし、行くとしても出勤前か退勤後。
そして、その時間を捻出するのが面倒臭くなって(あるいはどうしても捻出できず)、大抵の若い層は行きそびれる。
自分一人くらい一票投じなくても、どうせ変わらないだろう、と。
これも考えてみれば当たり前の話。
以前から考えていたことだけど、これらはやっぱり選挙の「制度」そのものに問題があるように思えてならない。
わざわざ現場に赴いて紙に書いて投票するやり方は、どうしたって今の忙しい若い人には馴染みにくいだろう。
選挙カーから拡声器でただ名前を連呼するだけの候補者は、ハッキリ言って住民の生活を邪魔する騒音でしかない。
候補者を選ぶにしても、【実現可能】な政策をきちんとアピールしている人を探すことからして大変だ。
最高裁判所裁判官国民審査に至っては、普通の人には誰が誰だか分からず、不信任にするためのバツをつけていいかの判断は正確にできないだろう。
ネットで検索すれば各裁判官の担当した裁判が出てくるけど、本当に国民に審査してもらいたいならせめて一覧表でも選挙会場の近くにでも貼っとけばいいのに。
そろそろ根本的に選挙のやり方を変える必要があるように思えてならない。
…まあ、制度を変えても、今の候補者の顔ぶれを見るとあんまり効果はないかもしれないけど。
子どもには「パパ、誰に入れたの?どこの政党がいいの?」なんて聞かれるけど、正直言って答えようがない。
腐った食材を目の前に並べられて「強いて言えばこれなら食えるかなぁ」という状況に近いんだもん。
子ども達を今後もこの国で育てていくなら選挙の問題は絶対に避けて通れないんだけど、今回もやっぱり溜息が出るような結果になりそうで残念。
でも、子を持つ親の皆さん、選挙にはきちんと行きましょうね。
結果に反映されなくても、現行の制度がこうなっている以上、これでやるしかないのですから。