先日、近所のスーパーで買い物した時のこと。
カゴを持ってレジに並んでいたら、前に小学校低学年くらいのお姉ちゃんと3~4歳と思われる女の子が2人で仲良く並んでいる。
子ども達だけで買い物に来たのか、偉いぞ~頑張れ~、と微笑ましい思いでふと彼女達の手にしているものを見ると、それぞれコリスのフエラムネを持っている。
このフエラムネ、僕が子供の頃からあるロングセラーのお菓子だ。
調べてみたら、最初の発売は1973年とのこと。
僕が生まれる前からあったのか。
ピーピー吹いて遊べるし、オマケのおもちゃも付いていて、我が家の子ども達も大好き。
パッケージは特徴的な赤と青の定番のものから、上記の写真のような黒っぽいものまで、現在では数種類発売されているようだ。
息の長い商品だけあって、今でもたくさんの子ども達に愛されているんだな、と思いながら、何気なく妹の方の手にあるそれを見ると。
「おとこの子用おもちゃばこ」
と書いてあった。
いかん、妹よ、それは男の子用だ、それを買うと君の望むような宝石ではなく、よく分からんコマとかの男の子のおもちゃが出てくるぞ。
と、以前に間違って男の子用を買ってきてしまったことのある僕は、咄嗟に妹に声をかけた。
「そのラムネのオマケね、男の子用みたいだよ。大丈夫かな?」
あ、という顔をしたお姉ちゃん。
何のことかよく分かっていなさそうな妹。
会計のおばちゃんの手が止まる。
姉「○○ちゃん、それ男の子用だって。取り替えてもらおうか?」
妹「…いいの、これで」
どう考えても良いはずはないと思うのだが、なぜか妹は頑なだった。
「本当に良いの?」というレジのおばちゃんの問いかけにも力強く頷く。
これが欲しいの、と。
顔を見合わせる僕とおばちゃん。
姉妹の会計が終わると、おばちゃんが僕に話しかけてきた。
おばちゃん「すみませんね、気を遣っていただいて。男の子用と女の子用があるんですね、知りませんでした」
僕「いえ、うちにも同じくらいの女の子がいるんです。よく買うんで気を付けているんですよ。今日もほら」
とカゴの中のフエラムネを取り上げる僕。
「女の子用を買ったと思って開けて、男の子のおもちゃが出てきたら悲しいですもんね。あの子大丈夫でしょうかね…」
既に帰っていった姉妹を、レジのおばちゃんと2人で心配してしまった。
大丈夫だったかなぁ、あの子達。
男の子用であっても、彼女が気に入るようなオマケが出てくるといいな。
ちなみに、この日に買ったフエラムネのオマケは、見事に宝石のヤツでした。
という訳で、パパが子どものためにコリスのフエラムネを買う時は、オマケが男の子用か女の子用か、忘れずに確認しよう。
間違って男の子用を買って帰ると泣かれるぞ(経験談)。