日本から飛行機で約4時間半。
日本とフィリピンは意外に近いことをご存じだろうか。
2018年1月5日。
僕ら家族は、この日から約3週間、フィリピンへ家族全員で留学した。
行先はフィリピンのネグロス島、ドゥマゲテという町だ。
ちなみに僕らは、それまでフィリピンに行ったことがなかった。
失礼ながらフィリピンに対するイメージ(特に治安面)もあまり良いものを持っていなかったので、最初は「子ども達連れてフィリピンに留学なんて大丈夫なの?」と思っていた。
…のだが、調べてみるとドゥマゲテという町はめちゃくちゃ治安がいいらしい。
子ども連れには治安が何より大切だから、これはポイント高い。
さて、家族留学の目的は色々ある。
ここで家族それぞれの目標を並べてみると…
パパ … シアトル父子ツアーの時に、思いのほか通用しなかった自分の英語力を向上させる。
ママ … 中学英語も危ういので、思い切って海外で一から英語をやり直し。
長男 … 小学校に英語教育が取り入れられるのに先駆けて、海外で英語体験してみよう。
長女 … 英語はおろか日本語もおぼつかないけど、持ち前の桁外れのコミュ力を発揮して現地のお友達を作ろう。
次女 … 生後1歳なので特に目標なし。人見知りしないで生活できるかな?
こんな感じである。
ちなみに僕自身に留学経験は一度もない。
というか、家族の誰にも留学経験はない。
それなのに家族全員でいきなり行ってしまうなんて、我ながら思い切った行動だなと思う。
もっとも、僕が率先して決断したのではなく、妻の方がノリノリだったのだが。
育休が終われば、また元の普通の暮らしが戻ってくる。
そうなる前に、家族全員で一か月の海外生活をすることで、何か見えてくるものがあるかもしれない。
将来的には、子どもたちに早い段階で日本を出るくらいになってほしいなぁと思っているので、出来るだけ早い時期に異国の文化にたくさん触れる機会を提供してあげたい。
そんな思いがきっかけだったのではないかなと感じる。
そして、僕ら夫婦にとってこの親子留学は、「夫婦で同時に一年間の育休取得」という、世の中にたぶん経験する人があまりいないであろう貴重な時間(客観的に見れば夫婦そろって丸一年間無職)の総仕上げとなる。
一年間の育休は、男性としてはちょっと長いかなぁと思いつつ、過ごしてみればあっという間に9か月が経過。
その間、家族全員で小笠原に行ったり、長男と2人でシアトル父子ツアーに参加したりと、たくさんの「非日常」を経験した。
残り3か月でラストスパートだ!
というわけで、1月5日の深夜の羽田空港から我が家はフィリピンへと旅立ったのである。