翌朝。
前の日に遅くまでレストランで食事したので、この日は遅めの朝食。
フロレンティーナの隣、ギャビーズ・ビストロで朝食をとる。
朝のセットはどれも150ペソとかそれくらい。
1ペソ=大体2円ちょいなので、300円ちょっとくらいか。
300円にしてはかなりのボリュームで美味しい。
家族連れで海外に行く時、子供の食事が気になる人も多いと思う。
個人的な意見としては、フィリピン料理は日本人の口に割と合う。
ちょっと味付けが濃いけど、それはフィリピンの人が白米とおかずを一緒にバクバク食べることを想定しているからだそうだ。
特に辛すぎるとか、香りがキツイとかもない。
子供たちもこれといって抵抗を示すことなく、何でもよく食べた。
だから、食事の面ではフィリピンは特に問題はないと思う。
と、前日にバロットを全力で拒否った僕が言ってみる。
さて、この日は留学前の最後の自由行動の日。
明日からは毎日、午前午後と英語漬けの日々が始まる。
というわけで、僕らは町に繰り出してみた。
トライシクルに乗って、まずは市場へ。
ガンガンに飛ばすバイクや車、ガソリンのにおい、道を横切りまくる人々。
ああ、この感じだ。
僕の好きなアジアの空気。
到着した市場は、これぞ東南アジアという市場。
バナナにパイナップルにマンゴーにスイカ。
それらが日本円にして数十円という価格で売られている。
しかも美味い。
とりあえず、その場で食べられるパイナップルを買ってみた。
5枚入りで10ペソ。
常温だけど、みずみずしくて美味しい。
袋に入っていた輪切りのパイナップルは、あっという間に子供たちの胃袋の中へと消えていった。
この市場、中は雑多で入り組んだ感じだが、それほど広くない。
もう少し見てから他へ行こうかな、と思っていたら、子供たちが「早く他のところへ行こう」と急かしてくる。
「何で?つまんない?」
と聞くと
「…うんこ臭い」
そうか、この子たちはドリアンというフルーツを知らないんだった。
確かにうんこ臭いよね、市場の中ってただでさえ臭いしね。
はいはい、それでは次に行こう。