2日目の早朝4時過ぎ。
僕らはとある海岸にいた。
昨晩遅くまで騒いでいたというのに、子ども達は元気だ。
多分、5時間くらいしか寝てないんじゃないか?
普段、朝はスロースターターな我が娘も船を見てテンションが上がったのか、一気にトップギアで元気に走り回っている。
残念ながらその船には乗らず、陸で釣りをするんだけどね。
到着して間もなく日の出を迎えたこともあり、気温は思ったほど低くない。
ジャージの下に何枚も着込んで防寒バッチリの長女だったが、暑がってすぐに脱いでしまった。
さて、釣りである。
自慢じゃないが、僕は釣りをしたことが人生で数えるくらいしかない。
記憶によれば、子どもの頃から数えてこれで多分3回目だと思う。
つまり、何の戦力にもならない。
ちびっ子達の手前、「こうやって釣るんだぞ」と良い恰好を見せたかったけど、経験ないものはしょうがない。
そういった役割は一緒に来た熟練のTさんに全てお任せして、僕は子ども達が海に落ちないようにじっと「見守る」ことにした。
こういう時に釣りができるパパって、それだけで格好良いなぁ。
何で今まで釣りしてこなかったんだろう、と今になって悔やまれる。
僕自身、親父に釣りに連れていってもらったことなんてないし、山も海もない中途半端な住宅街で少年期を過ごしたので、接する機会もなかった。
今になって僕がアウトドアに強いあこがれを抱くのは、そういうのの反動もあるのかもしれない。
開始から一時間以上経過。
当初、全然釣れる様子がなく、「これってひょっとするとヤバいんじゃ…」と感じていた僕。
しかし、「きた!」「やった、釣れた!」などという歓声が所々であがり始めた!
気がつけば、バケツの中の魚は40匹以上!
すごいな。
Tさんの指導のおかげか、子ども達がラッキーだったのかは分からないが、結果的にはバンバン釣れた。
これで昼食は一安心だろう。
ちなみに僕も何度か釣り糸を垂らしてみたものの、ピクリとも動かなかった。
経験云々の前に、基本的に釣りに向いていないと思われる。
これを読んでる若いパパで、将来「子どもとアウトドアで楽しみたい」と考えている方がいたら、今のうちに釣りのスキルは身につけておいた方が良いですよ、マジで。
こうして大量のお魚をゲットした僕らは、家に戻って昼食と夕食を兼ねた、長い食事作りをすることになった。